建設会社の安全大会をストーリーで記録|準備から当日・懇親会までを全公開!

今回のコラムでは、弊社の「安全大会への思い」についてご紹介します。
まず安全大会とは、
建設現場や職場において安全意識を高め、労働災害を防止することが主な目的です。
双方向的なコミュケーションの場所にすることにより、
・作業員同士での注意喚起をしやすくする。
・お互いの会社・組織の安全に対する意識
・方針を確認することができる。
・安全だけでなく品質の向上やスムーズや工程管理を行えるようになる。
というメリットがあります。
なぜコラム(ストーリー)にまとめるのか
弊社ではこの数年、コラムやNewsMail配信などに力を注いできました。今年からはinstagramも開設し、積極的に会社のことを発信しています。外注せず、拙くもすべて自らの手や足を使って発信しています。
ただ、コラム、SNS、Newsmailも、今は一方通行の情報発信です。みなさんの情報をいただくためには、まずはこちらからの情報提供が必要だと考えました。
まずは浅井工務店を知っていただくことが双方向コミュニケーションの一歩と考えています。
そこで、今回も弊社にとってとても大事な行事である「安全大会」開催までの舞台裏をご紹介することとさせていただきます。
安全大会は「義務」じゃなく、「伝える行事」にしたい。
昨年はきちんとした段取り、スケジュール管理など、来ていただいた方に不便や粗相がないよう慎重に準備を進めました。結果、スムーズな進行ができ、特に入社半年と入社3か月の総務社員2名が社内で奮闘してくれたのが社内でもよく伝わり、一生懸命にやれば結果が伴うことも理解されました。
今年は、社外にも社員の熱意が伝わるようにしたいという思いでした。
建設業にとって、安全大会は「毎年やるもの」という義務なのか?でも、その当たり前の義務を消化するだけでは、もったいない。「会社の理念や思いを伝えるイベント」にしたいと考えました。
ですから、伝えたいことを誠実に届け、記録に残し、協力業者のみなさんの声を拾おうと考えたのです。
事前準備1

日時決め
安全大会は、毎年5月~6月に開催しています。今年は新役員の決定が遅れたため、例年より日時の決定が遅れました。会場の「吹上ホール」の空き状況との調整も必要です。結果、申し込みしたのが3月25日と出遅れてしまったため、希望の曜日が取れず、水曜日開催となりました。金曜日希望でしたが残念です。
来年は、もう少し早い段階で予約できるようにしたいです。
会場の選定
・安全大会
会場は、例年『吹上ホール』を使用しております。充実した設備と交通の便、弊社からも近いということが理由です。みなさまをお招きするにも適した施設だと思っております。(今後、みなさまにもご意見を募りたいと思います)
・懇談会
昔からビアガーデンで有名なサッポロビール名古屋ビール園『浩養園』を選びました。
こちらはここ数年毎年お世話になっており、浅井工務店の安全大会後は浩養園と、長いお付き合いのみなさんは思っていらっしゃるのかもしれません。
ただ、今年も新た気持ちで取り組みましたので、別候補も当たってみました。なかなかニーズに合うお店が見つからず、結局いつものお店になった次第です。なんといっても、吹上ホール間近なのが魅力です。
2か所とも、予約や問い合わせ等は、大変スムーズで感謝しております。


協力会社様への案内
昨年までは、案内状を作成しFAX送信。FAXで出欠をご連絡いただくという方法をとっていました。
弊社では、業務全般においてペーパーレス化を推進しておりますので、今年は「メール案内」に切り替えました。社内におられない方も確認がしやすいですし、ご返信もメールで頂けるのでFAX送信費が不要ですし、いいかなと思いました。
メールでのご案内は今回が初めての試みだったため、返信スピードにはばらつきがありました。昨年に比べてやや反応が遅い傾向もあり、今後の改善点として意識しています。
たくさんのみなさんにご参加いただきたかったので、みなで手分けし“テレアポ”大作戦を決行!もちろん直接お会いし「ぜひ来てください!」とお誘いしたりもしました。当初欠席とお答えだった方が“参加”になったりと、うれしい変更も見られました。
その結果、70社74名出席というお返事がいただけました。
懇親会の目標人数と準備(料理の種類、飲み物、名札、席次用意など)
懇親会には、54名のみなさんがご参加のお返事をくださいました。
社員を入れて70名を超えており、貸し切りライン要件70名はクリアしてました。懇親会だけ参加の方もおられるなど、楽しみにしてくださる方がおられたようで光栄です。
お料理は昨年がしゃぶしゃぶでしたから、今年は焼肉を選択。食べ放題・飲み放題です!業種柄、男性比率が高めなので、この選択は多分お喜びいただけているのではないでしょうか。
また、昨年から取り入れたのですが、自由席ではなくこちらで席次を作成し、弊社社員をまんべんなく配置することにしました。できるだけ多くの方々とお近づきになり、これからのお互いの業務がスムーズに行えるよう工夫してみました。
事前準備2 込めた工夫とねらい 写真・動画・アンケート
進行と役割の綿密な打ち合わせ
・台本のような進行表
社内では、安全大会当日まで幾度も打合せを重ねてきました。
運営リーダーは浅井。メインサポートに総務スタッフ。協力者は全社員という布陣です。
浅井工務店では、部門単位で定期的に部門会議を行っています。
4月、5月の総務部門会議には、安全大会運営リーダーの浅井も加わり、しっかり時間を取りました。安全大会の進め方、準備の漏れがないか、誰がどこでなにを担当するのか、出欠確認の進捗などなど、相互に意見を交わし、きっちり固めていきます。非常に綿密な打ち合わせでした。


写真・動画撮影
実施にあたり、まず決めたのは「あとから見返せるようにコラムに残す」という方針です。会の様子を写真や動画でしっかり記録できるよう、事前に社員に撮影指示を出すことにしました。
撮影してほしい場面、アングル、縦なのか横なのか、準備段階から含め当日会社を出発するところからタイムテーブルのように撮影シーンを列挙し、少々難易度が上がりますがインタビューも撮ってほしいとお願いしました。
アンケート調査
・アンケート調査実施の背景
ある日の社内打ち合わせで、こんな声が上がりました。
「せっかくたくさんの方に集まっていただくなら、もっと有意義な場にしたい」
「若手にも安全大会の意味をもっと理解してもらいたい」
「コラムやニュースメール、SNSで、私たちのことは発信できるようになったけど、もっとみなさんのこと、伺いたいですよね。まだ一方通行で・・・」
「最近、“交流”の機会が減っていますよね」
こうした意見から「じゃあアンケートで“皆さんの声”を聞こう!」と初の試みに踏み出しました。
われわれは、皆さんにたくさんのご協力をいただいて成り立つ仕事です。皆さんとの交流や情報交換は大変貴重なものです。
スローガン決定
主要メンバーにて、案を一人5~10くらい出してもらいました。その中から選考するという決め方です。
現場の現状課題に即しているか、語路は良いかなどの点を意識しつつ決まったのが、このスローガンです。
「忘れるな ルールがある事 しっかり守ろう みんなの安全」
「伝える」ための当日運営
当日の午前中は、社内で最終チェック。
社内では、それぞれが確認しあう声が飛び交い、なかなか活気ある状態。
人任せでなく、チームで取り組んでいる感じがいつもよりも頼もしく感じられます。


会場設営へ
・移動開始
安全大会開始は、午後3時です。
第一陣の準備班は、アルファードに7名と備品を載せ、13時に会社を出発!乗りきれない数名は、徒歩で出発!
(準備段階で、誰が車で誰が徒歩かまで指示があったので、暑い中でしたがもめることはありません)

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・設営風景
会場到着後は、それぞれが自分の担当分をしっかりこなし、着々と準備が進みます。写真で見てとれるように、几帳面な仕事ぶりがうかがえます。

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社員同士が声をかけ合い、共同作業しており自然なホスピタリティが会場を包んでいました。
見返す写真には、社員が動き回り、いい表情をしているのが分かります。
・受付風景
受付は、来場予定者名簿と照合しチェックをするため、みなさんには会社名をお伺いし会場内へ誘導する役目です。
担当の総務社員のサポート役として、ベトナム人社員が2名ついてくれました。
総務社員は日本人ですので日本語ができますが、協力業者さんの顔と会社名が紐づかないことが多いです。逆にベトナム人社員は、現場でみなさんとお会いすることがあるので、協力業者さんの会社名が分かることが多いです。
いつもは日本語の指導をしている総務社員も、会社名がうまく聞き取れなかったときは、ベトナム人社員が「〇〇さんですよ~」とサポートしてくれ、普段からのいいコミュニケーションが、ここで発揮されました。どうしても混み合う受付も、こうしたよい連携で乗り越えます。
ベトナム人社員は「こんにちは、会社名を教えてください!」「前の席どうぞ~」などなど、積極的に参加し、例年よりもホスト側の立場を理解した行動がとれていたようです。


安全大会スタート
・開会:社長あいさつ

社長からは、まず弊社が3年後の2028年で創業100年を迎えること、長年に渡るお取引に謝意をお伝えしました。
また弊社取り組みとして
・地場ゼネコンとして皆様から必要とされる持続可能な事業展開を目指します。
・改修工事に重点営業
・原価低減へのご協力と、ご迷惑なきよう取引に関する弊社社員への指導
・海外の提携大学からインターンシップの受け入れ、採用の実現に向けた取り組み
・特定技能支援のための登録支援機関としての活動
を、ご説明させていただきました。
ある社員は、社長の話を聞き自身も業務に誠実に取り組んでいこうと思ったそうです。
またある社員は、自分が一生懸命ながらやってきたことを紹介してもらえ、うれしかったと言っていました。
社長は、社内で口数の多い方ではありませんので、こういった時に初めて社長が見ていてくれていることや、大事な業務だと思ってくれていることなどを感じるのかもしれません。
会社の方針、社員たちの取り組みなどを、社外に向かって発信することも社長の仕事です。
安全パトロール総括・安全表彰:朴
安全表彰、今回の選考理由は主に現場の整理整頓の徹底など、安全につながる行動が顕著だったことです。
プレゼンターの朴は、直前まで表彰状を読み上げる練習をしておりました。本番では、いつになくキリっとした表情でなかなか威厳のある立派なトーンだったと思います。
いずれにしても、安全な活動に貢献いただけました代表の2社様には、心より御礼申し仕上げます。
表彰2社は、
◎株式会社村瀬栄工務店様
◎株式会社夏月堂様
ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いします!
安全スローガン発表:葛谷
「忘れるな ルールがある事 しっかり守ろう みんなの安全」
葛谷が安全スローガンの発表および唱和を促しました。
声のトーンで背筋がピン!としたという社員もいました。
ご安全に!
司会:浅井友之
今回の安全大会運営リーダーでもあり、司会は浅井です。体調が悪く長くしゃべることがきつい様子でしたが、表彰読み上げにつまる朴をフォローしたり、緻密な計画を立て、みなに指示を出したり、全体の流れを見ながら滞りなく進行を終えたところはさすがでした。
社員もあまり気づいていないかもしれませんが、あんなこともこんなところにも浅井は居て、あっちにもこっちにも目を配っていました。今回の安全大会が滞りなく終えることができたのは、リーダーのおかげです。手前味噌ですが、今回一番活躍した自慢のリーダーを集めてみました。
協力業者さんの表情・反応
真剣な様子でお聞きいただけていたと感じました。きっと、気を引き締めていただけたのではないかと思います。半面、少し眠気に襲われているお疲れモードの方もおられました。
ご感想は現在収集中です。
アンケート調査のお願い

アンケート調査の協力依頼については、その方法やタイミングについても、事前にしっかり打合せしました。アンケート調査の主旨とお願いのQRコード付きのお便りは、他の資料とともに事前配布しておきました。

総会が始まる前や休憩前に司会からもが声かけをし、スムーズだったと思います。
皆さん休憩中に入力してくださっている様子でした。
結果、70%以上の回収率となりました。貴重なご意見を、今後の活動に必ず活かしたいと思います。
印象的な場面
協力業者のみなさんは、真剣な表情で話をお聞きくださっていました。
休憩の時間などには、意外と協力業者さん同士での会話はあまり多くはない印象です。
そして会も後半になってくると、少々眠気に襲われていらっしゃる方も・・・。
初めて、またはまだ数回しか参加したことのない方もおられ、交流の場としても貴重な場だと感じました。
参加予定の社長がどうしても間に合わずかわりに社員さんが駆けつけていただいとところもいらっしゃいます。(その社長、懇親会には間に合っていました。)
眠気対策、協力業者さん同士の親交、これらの点は来年の進行に一工夫できるポイントになりそうです。
社内についていうと、今回は外国籍社員の主体的な動きが非常に際立った印象です。成長を感じました。次回は外国籍社員にもっと活躍してもらえると感じます。
また、入社ほやほやの新人社員も、事前打ち合わせの際に、この場面でこの写真を撮るようにという指示に忠実に、座ることなく“写真撮影”をがんばってくれました。急に追加でお願いしたことも、快く引き受けてくれ助かりました。
というように、新しい社員や外国籍社員の成長を見て、すでに来年の役割分担に思いを巡らしたりする者もいます。
人の成長していくようすや、交流が深まるようすを感じることができるのは、会社としてうれしい限りです。
懇親会|リラックスの中ににじむ、会社の人間味

乾杯
場所を『浩養園』に変え、懇親会スタートです。
司会の葛谷挨拶と、社長の乾杯の音頭でスタート!
葛谷は、注意事項をこのように言ってくれたそうです
「女性社員はお酒をあまり飲まないので強要しないでください!」
飲めない女性社員は、「すごく助かりました!」と、感謝していました。
お席を指定にさせていただき、あまりお会いしない方々が同じテーブルになるようにしました。そのせいか、最初はやや盛り上がりにくい感じのするテーブルもありました。それも最初だけで、お酒やお食事がおなかにおさまるころには、すっかり会話も楽しめるように。ご家族の話、仕事の話など幅広く色々なお話できたそうです。
新人たちも積極的に名刺交換を兼ねてご挨拶に回り、顔を覚えてもらえたのではないでしょうか。
新人紹介
この1年に入社した新人社員の紹介をしました。みなさん、注目してお話を聞いてくださり、ありがとうございます。インタビューでは、私たちも知らない情報が出てきて驚いたりもしました。



楽しく歓談
営業の新入社員に、みなさんから何を聞かれましたか?と聞くと、「前職は?」と聞かれることが多かったそうです。名刺はしっかり14枚交換させていただけたそうで、ありがとうございました。また、向い席のエムツーコーポレーションさんが「食べな、食べな」と私のお皿にたくさんお肉を盛ってくださいました!とのことで、早速弊社期待の新人をかわいがっていただき、ありがたいです。谷口補修様は今池のおすすめ銭湯を教えてくださったそうです。さすが、営業の新人はしっかり交流できており、頼もしいです。
また、ある社員は「安全大会後の懇親会にこんなに多くの方が参加されるの見たのは、初めてです。他のゼネコンさんに比べフレンドリーな雰囲気。」と教えてくれました。
この経験を、会社の文化にしていくために(総括)
社員
社員が全員協力し合え、てきぱきと進行され時間通りに終われました。当初予定していたことは、ほぼほぼ想定通りに進行できたと感じております。何より、たくさんの方にご参加いただき、お会いできたことが一番の成果です。
実際に安全大会を終え、社員から出た意見としては、
・協力業者さん同士の交流を促す方法を考えては?
・協力業者の方々が“聞くだけ”でなく、発言の機会を持てるようにしては?
・ビンゴゲームなどもいいかも
・グループワーク的に、何かひとつのテーマで意見交換タイムを設けては?
・集合写真を撮影しては?
などの意見もあり、来年に向けてイメージを膨らませています。
会社
弊社では2017年から安全大会の開催をはじめました。途中コロナ過のため2回ほど中止となっています。
今回は第7回目となり比較的経験の少ない行事です。
にもかかわらず毎回たくさんの協力会社様にご参加いただき誠に感謝申し上げます。
当初は、協力会全体で安全意識を高め、現場ではそれぞれ異なる会社のスタッフが一丸となり一つの建設プロジェクトに取り組み結束力を高めようということが主な目的でした。
もちろんその思いは今も変わりませんが、毎年行っていると、会の進行や内容がマンネリ化し、スタッフもだんだんと事務的になっていきます。
たくさんの方にお集まりいただく行事ですので、みなさんが参加して良かった、有意義だったと感じる行事にしていきたいと思っております。
そのために今年もスタッフが真剣に考え、計画を練り準備をしてくれました。
安全スローガンはたくさんの候補から主要スタッフが時間をかけ議論を重ねて選定しました。壇上でスピーチをするものは一人で何度も練習をしていました。懇親会の料理も、場の雰囲気や食べやすさなど参加の皆さんの顔を思い浮かべながら丁寧に選定していきました。
まだまだ満足いくレベルには遠いですが、来年はまた今年の経験を活かし皆さんに喜んでいただける会にしていきたいと思っております。そんな真剣なスタッフたちの取り組みを紹介したくコラムにまとめました。
今後もできるだけ当社や当社スタッフの情報発信を行い皆さんに知っていただき、双方向でコミュニケーションができる協力会にしていきたいと思っております。
アンケートの集計結果
アンケート調査にお答えいただき、貴重なご意見としてお預かりいたしました。その中で、一部分ではありますが協力会社のみなさまからいただいた弊社についてのご意見の集計をご紹介させていただきます。

弊社の現場管理についてお尋ねしたところ、おおむね普通~満足という回答をいただきました。これで良しということでなく、まだまだ改善しなければいけないことが多々あると受けとめ、今後の行動に取り入れてまいります。

弊社からの情報発信についてお尋ねしました。instagramはまだまだですが、少しずつ発信に気づいていただいている方々が増加中なのを感じます。みなさんに関心を持っていただき、お役に立つ情報発信を心がけたいと思います。
私たちがどのような思いで仕事をしているのか、他のコラムでもお伝えしております。
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